『21世紀に向けてのすし業ビジョン』
全国すし商環境衛生同業組合連合会
21世紀に向けてのすし業ビジョン策定委員会
(文責:策定委員会委員長 上智大学教授 坂本康實)
【1章】 【2章 1〜5】 【2章 6〜10】 【3章】 【4章】

第4章 当面の目標と行動計画(アクションプログラム)

第1章でも述べたように、すし業の全体としてのビジョンは、「すし店の振興指針」と、この「21世紀に向けてのすし業のビジョン」が相互に補完し合うことで示されます。そこに描かれるビジョンは、営業の促進や需要の喚起から、衛生水準の向上、従業者の衛生や労働条件の改善、福利厚生の充実とすし業を巡るほとんどの問題を網羅しています。今後すし業界は、ビジョンの提言に沿ってその一つ一つを実現していく努力を重ねることになります。しかしそれは広範で遠大な事業で、そのすべてを同時並行に処理することは、極めて困難と思われます。

そこでまず、幾つかの要因に目標を設定し、それらを中心にビジョンの実現を図ることから始めるのが妥当と思われます。もちろんそれらの要因は他の要因も自然こ解決の方向に向かうような基軸的要因を意味します。そのような要因を8つ選んで以下に提示します。

  1. すしの料理としての一層の完成と、より充実したサービスにより、現代におけるすし業の伝統を確立する。
  2. 高所得時代の消費者ニーズに積極的に応え、高売上を実現する。
  3. 個性ある営業を目指し、自らの情報化を図る。
  4. 従来の業態の伝統的な価値を一層活かす一方、女性や高齢者にも入りやすい店造りを目指す。
  5. 特に高齢者層に対しては、これを購買力と活力のある、新しい需要層としてとらえ、積極的かつ具体的な対応を図る。
  6. マルチメディア、インターネットなど高度情報化社会に積極的に対応していく。
  7. 社会を構成する一員であることを自覚し、高齢化社会、女性の社会進出、環境や資源の保全、国際化、従業員の多国籍化などの社会的環境の変化に対応する。
  8. 組合結成は我々の権利であり、その本質を認識し、組織の活性化を目指す。

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